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CD制作レポートその1

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2019年 3月26日(火)11時54分7秒
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  海外アーティストの日本国内での公演は、招聘元による主催公演(もっぱら東京)と地方のホールが企画ごと購入して主催する公演の2種類があります。ライブ音源は特段の契約がない限り主催者の権利に属するため、アーティスト側は自由に使うことができません。このCDは、アンサンブル・ラロの自主公演の活動資金の寄付を募ることを目的として制作しました。そのため、どうしても自主公演を行ってそれを自分達の録音にする必要がありました。このCDは、静岡における自主公演を記録したものです。

しかし、お客様を入れるコンサートですので、録音のために図々しく目立つところにマイクロフォンを立てることはできません。お客様の視線を遮らないように、マイクロフォンは、ステージ前の低い位置にノイマンKM-131(無指向)×2と、ピアノの下の床にCROWN PZM-6D(バウンダリ、半球指向)×2としました。ピアノ四重奏の場合、ステージ前に2本立てておけば弦楽器の音はそこそこバランス良く拾えますが、ピアノは奥に位置するためどうしても音が遠くなります。通常はピアノの右斜めにマイクロフォンを立てますが、以下の理由からバウンダリを選びました。

使用したサールナート・ホールは、静岡駅前の宝泰寺が所有する200名規模のホールで主に映画上映に使われています。映画上映の際にステージ床面からの反射を避けるために、なんとステージ床面に分厚いカーペットを貼り付けてありました。ピアノの音を斜め上からマイクロフォンでとらえる場合、低音の床からの反射をミックスすることでバランスを得ているわけですが、その床からの反射が得られないため、ピアノの音が軽くなる上に楽器のサイズ感が出ません。それがバウンダリマイクを採用した理由です。

このコンサートは、静岡大学のアートマネジメント講座の一環で、アートに関わる社会人と学生のためにコンサートの裏方・表方の実地研修も同時に行われていました。私はその講師をつとめるかたわら録音もするということになっていました。そのため、録音だけに専念できません。トラブルを回避するために録音機材は最小限にしてマイクアンプは一切使用せず、レコーダーZOOM F8と4本のマイクロフォンだけで行っています。
 
 
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