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アンサンブル・ラロ 東京公演から

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2018年10月18日(木)13時05分7秒
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  思うところあって、ある音楽関係の方をご招待したのですが、彼らの音楽を的確にコメントされて、耳が肥えた方、音楽を知っている方は分かってしまうんだなーと感心しきりの今日です。

「最上のアンサンブルに出会うことができました。ウィーン・フィルのメンバーであるヘーデンボルク直樹氏が参加しているピアノカルテット「アンサンブル・ラロ」です。この「ラロ」は作曲家のラロではありません。シューマンのダヴイッド同盟に登場する架空の人物の名前です。この名称からも彼等が目指す音楽の性格がわかるような気がします。
最初の音を聴いたとき「あっ、中央ヨーロッパの弦だ!」と感じました。派手で煌びやかではないが、相当なテクニックがありながら、それを前面に押し出さず、しっとり充実した響きで音楽そのものの表現に全てを奉仕させる……。
本当にテクニックの高さは相当なものです。アンサンブルにいささかの破綻やズレもなく、音程も完璧。ここまで緻密なアンサンブルはそうあるものではありません。
曲目はブラームスの2番とシューマン、それに彼等のために編曲されたエネスコ「ルーマニア狂詩曲1番」、ブラームス嫌いの私でも冒頭からスッと音楽が心に入ってきました。ちょっとした揺らめきや歌い回しにも共通の意志が行き渡り、まるで一人の人間が演奏しているような同質性を感じます。しかし、堅苦しさは微塵もなく、まるで同じ言葉で親友と会話を楽しむような親密さがあるのです。次のシューマンは、さらにその傾向が深まり、陶然とするようなロマン性が感じられました。シューマンの魂の逍遙が、自在な歌から立ち上るようです。これまで聴いたシューマンの中でも、間違いなくベストと言えます。
最後のエネスコは、彼らのためにオリジナルになされた編曲。ここでは全員がフィドラーと化し、最高のテクニックを駆使して、愉しさ・懐かしさ・人懐こさを振りまきます。これは、彼らの十八番のショーピースとして定番になるでしょうね。極上のエンターテイメントです。
今回はご招待いただいたのですが、次回からは絶対に聴き逃せません。幸い来年も日本でコンサートがあるようです。
この後は地方公演に出るそうですが、「アンサンブル・ラロ」の名前を見たら必聴です。室内楽を好きな方はもちろん、あまり興味がない方でも室内楽の魅力に目覚めるでしょう。
木村さんありがとうございました。なにか彼らで企画を考えましょう!」
 
 
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