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ボーマルシェの戯曲三部作

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2016年 4月10日(日)21時42分39秒
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  昨日の不思議なタイトルのオペラは、フィガロの結婚の中に、過去の経緯であるセヴィリアの理髪師を回想の形で挿入したものでした。
しかも、レチタティーヴォの代わりに原作をベースにしたより詳細な状況演出を入れたものでした。
笑い転げて観ながら、やっぱり原作をちゃんと読まなければいけないという結論になりました。

フィガロの結婚の第一幕でいきなりバルトロとマルチェリーナがつるんで登場します。
いかにもこの二人がいつも一緒にいるように思えてしまうわけですが、原作によると、マルチェリーナが借金を形にしてフィガロと結婚するという訴訟を応援するために、バルトロはわざわざ遠方からやってきている。
しかし、オペラではそれが全くわからない。

第三幕、法廷の場面でダメダメな裁判官が登場しますが、何故ダメダメなのか。
原作にはその理由が書いてある。
その裁判官はそもそも法知識などなく、生活のために金で裁判官の職を買ったから。
しかも、原作ではその無知な裁判官が関西漫才さながらにボケまくる。

指揮者の村上さんは、フィガロの結婚の指揮をするに際して原作およびオペラの歌詞を精密に研究されたそうです。
たとえば、平民であるスザンナが貴族で年下のケルビーノを呼ぶ時、tuで呼ぶ時とleiで呼ぶ場面の使い分けがあるとおっしゃる。

日本人は、欧州の社会的背景や階級制度や文化史をよく知らずにオペラを観ているわけで、そこのところをもうちょっとなんとかした方が良さそうです。

 
 
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